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山開きという言葉は聞いたことがあっても、実際にその意味や時期は分からないという人が多いのではないでしょうか。


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山開きとは

7月1日は富士山の山開きの日になります。(※旧暦では6月1日)
各登山口には白装束を着て金剛杖を持った行者が全国から集い、「六根清浄」と呼ばれる仏教の言葉を唱えながら登り始めます。

7月になると全国各地で山開きが行われますが、その多くは神事と関連して生まれたものがほとんどです。
日本では古来から山岳信仰が盛んで、「山」というものはとても神聖な存在としてみられていたため、霊山には山伏や僧侶しか立ち入ることが許されていませんでした。

その禁を解いて、夏の一定の期間だけ一般の人たちにも入山を許可するようになったのが「山開き」の由来です。

現在の山開きは各地域でそれぞれ日時が異なっており、安全面の観点から山開きの日時が決められているようです。

~六根清浄について~

霊山や巡礼で唱えられる六根清浄についてご説明します。

まず六根とは「眼耳鼻舌身意(げんにびぜつしんに)」(※意は心を表します)を総称する仏教語で、体の器官とその働きを表しています。
六根清浄には、山の自然と一体となって六根を清らかにし浮世で見るもの聞くものなどにとらわれた心を「無」にするという意味が込められています。
みなさんが物を持ち上げるときや腰かけるときなどによく口にする「どっこいしょ」は、この六根清浄が訛ったものだといわれているんですよ!おもしろいですねぇ(*´ω`*)

2017年の富士山の山開きはいつ?


かつては富士山の山開きは7月1日だけでしたが、世界遺産に登録された2014年以後に少し変わりました。
2017年現在の富士山の山開き日は、7月1日7月10日の2パターンになります。

山梨県側(吉田ルート):2017年7月1日~9月10日
静岡県側(富士宮・須走・御殿場ルート):2017年7月10日~9月10日
お鉢巡りのルート:2017年7月10日~9月10日

ちなみに閉山日は全ルートとも9/10となっています。


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昔は富士山は聖地だった

江戸時代、庶民にとって霊峰富士は信仰の対象でしたし、同時に容易く足を踏み入れることができない聖地のような存在でした。
そこで、江戸市中の各地に勧請された浅間神社に参拝し、「富士塚」とよばれる小さな人工の富士山に登ると、実際の富士詣と同じ霊験が得られるとしていたようです。

富士詣では東京・浅草の浅間神社、駒込の富士神社が有名で、今でもこの時期になると「植木市」が開かれます。
参詣の帰りには「麦わらの蛇」を買って、自宅の台所に吊るしておくと魔除けの効果があると信じられていました。


各地の山開き日

【神奈川県・丹沢山】→2017年4月19日

【宮城県・泉ケ岳】→2017年4月22日

【長野県・上高地】→2017年4月27日

【岩手県・五葉山】→2017年4月29日

【栃木県・男体山】→2017年5月5日

【新潟県・粟ヶ岳山】→2017年5月5日

【大分県・由布岳】→2017年5月8日

【福島県・安達太良山】→2017年5月21日

【岩手県・姫神山】→2017年5月21日

【鳥取県・大山】→2017年6月4日

【岩手県・早池峰山】→2017年6月11日

【山形県・月山】→2017年7月1日



余談ですが、山開きついでに「川開き」「海開き」についても少し触れておきましょう。

川開き

川開きは、川での夕涼みや舟遊びの開始日を告げるもので、その中でも特に有名なのが江戸時代から続く両国の川開きです。

かつて隅田川では旧暦5月28日~8月28日までが納涼期間とされていて、初日には両国橋の上流と下流で大花火が打ち上げられていたんですよ。また、7百艘もの屋形船や小舟が出て、花火見物や夕涼みをする人たちで賑わっていたそうです。

海開き

昔からあった山開きや川開きにならって後からできたのが「海開き」です。
ゆうまでもなく、これは海水浴の解禁日のことですね。

海開きの日にちは各地域によって様々ですが、関東近辺では7月1日が多いです。
今でこそ海水浴は当たり前のようにしていますが、実はその習慣は意外と新しくて、1884年に神奈川県の大磯で行われた海水浴が一番初めだと記録されています。


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